■■ 測定項目に関する説明 ■■
正式名称 略称 単位 説明
微小粒子状物質 PM2.5 μg/m3 浮遊粒子状物質の中で、特に、粒径2.5μm以下の物質をいう。
SPMより粒径が小さいので、体内の深部まで入り込み易く、影響が大きいと言われている。
浮遊粒子状物質 SPM mg/m3 工場などから発生するばいじんや自動車排出ガス中の粒子状物質(特に、ディーゼル車からの排気微粒子)など、粒径10μm以下の物質をいう。
肺胞に沈着し、気管支炎や上気道炎などを起こす。
光化学オキシダント OX ppm 大気中の窒素酸化物と炭化水素が太陽光(紫外線)の作用を受けて、二次的に生成される汚染物質の集合体で、光化学スモッグの原因となる。
目、のどなどを強く刺激する。
二酸化硫黄 SO2 ppm 大気中の硫黄酸化物は、主として石油や石炭に含まれる硫黄が燃焼に伴い酸化され排出される。
のどや肺を刺激し、気管支炎などを起こす。
一酸化窒素 NO ppm 主として燃焼により発生する。大気中で酸化され二酸化窒素となる。
二酸化窒素 NO2 ppm 主として燃焼により発生した一酸化窒素が大気中で酸化され、発生する。
のどや肺を刺激し、気管支炎や上気道炎などを起こす。
窒素酸化物 NOX ppm NOとNO2の合計である。
一酸化炭素 CO ppm 主として不完全燃焼により発生するが、その主な発生源は自動車排出ガスである。
血液中のヘモグロビンと結びつき、頭痛や呼吸障害を起こすこともある。
非メタン炭化水素 NMHC ppmC 炭素や水素からなる炭化水素のうちメタンを除くものの総称である。
メタンは大気中に多く存在するが光化学反応性が低いため、光化学オキシダントの原因物質としてはメタンを除いた非メタン炭化水素を評価する。
この物質の大気中の濃度が高いほど、光化学オキシダントの発生につながりやすい。
揮発性有機化合物に含まれ、塗料、印刷インキ、接着剤、金属洗浄、クリーニングなどの溶剤に使用されている。
メタン CH4 ppmC 炭素と水素からなる炭化水素のうち最も分子量が小さい。光化学反応性はほとんど無視できる。
全炭化水素 THC ppmC メタンを含めた炭化水素濃度。測定原理から一括で測定される。
風向 WD 方位 風の吹いてくる方向を16の向きで表す。風向が南であれば、南から北へ風が吹いていることを示す。
風速が10分間の平均値で0.4m/秒以上の時に、同じ10分間の風向の平均値を表示する。
風速 WS m/s 1秒間に大気が移動した距離を表す。時報では直前の10分間の平均値を表示する。
温度 TEMP 0.1℃ 大気の温度を表す。
湿度 HUM % 空気中の水蒸気量が、飽和状態(含みうる限界の水蒸気量)と比較したときの比を%で表示する。
紫外線量 UV 0.01MJ/m2 紫外線UV-A(波長315nm〜400nm)の単位時間当たりに単位面積に照射されるエネルギーをいう。
放射収支量 NETR 0.01MJ/m2 上空からの下向きと、地表より上向きの放射エネルギーの単位時間当たりの差をいう。
大気安定度 AS A〜G 大気汚染物質の拡散のしやすさを表し、不安定なほど汚染物質が拡散し薄まりやすい。
全日射量 SUN 0.01MJ/m2 305nm〜2800nmの波長の光について、単位時間当たりに単位面積に照射されるエネルギーをいう。